アロマの資格・種類ごとの特徴を紹介!現役アロマアドバイザー的に必要だと思ったのはコレ
アロマな日々
2019.06.03
最近電車に乗っていても車内で「アロマ検定」の広告を目にする機会も増えましたね!
アロマに興味は無くとも、アロマの資格がある、と漠然とでも認識されている方は多いと思います。
さて、このアロマに関する資格、いざ蓋を開けてみれば様々な種類がありどれを取ったら良いのか悩んでしまうといった声もよくお聞きします。
資格もプロフェッショナルなものから趣味や生活に生かせるものまで幅広く、そしてその資格を取得するのにかかる費用もピンキリです!
自分もアロマと関わり15年が経ちました。
最初はアロマの販売(しかもいきなり店長)から始まり、施術を行うアロマセラピストになったり、個人的にワークショップを開いたりイベントに合った香りを演出させたり・・・
その中で新たに取得したアロマの資格もいくつかあります。
生活の中でも当たり前にアロマがいつも身近で、何かあれば瞬間的に「ゼラニウム!」「レモングラス!」などと薬箱ではなく精油を取りに行くのがあたり前のようなアロマ漬けの毎日です。
ここからはアロマの資格には過去3桁はかけている自分が、アロマの資格を気にされている方にどのような資格があるのか、生かせるのかということをご紹介していきたいと思います!
アロマの資格と種類
アロマコーディネーター
認定協会:JAAアロマコーディネーター協会
アロマセラピーの基本となる知識や、生活に取り入れるための安全な使い方などを学びます。
精油やキャリアオイルなどのそれぞれの特徴や安全なブレンドの仕方や濃度の考え方、解剖生理学、ハーブが使われてきた歴史、トリートメントなど一通りを網羅することができるので、アロマショップやサロンの開業、セミナーの開催など目指す方に。
アロマテラピー検定・アロマインストラクター・アロマセラピスト
認定協会:公益財団法人日本アロマ環境協会
アロマテラピー検定は2級・1級があり、どちらから受けることも可能。
1級に合格したらその先のアドバイザーは講義を受ければ取得できます。
アロマテラピー検定2級・1級までは独学で受けられるので「まずは」と受けられる方が多いのではないでしょうか。
内容は、アロマに関する知識を浅く広く知っているか、といったところです。
(ちなみに自分は過去に別のアロマ資格取得済みの上でどんなものか試しに勉強時間0時間で1級が取れました^^;)
安全に使用する為の知識や法律、ハーブが使用されていた歴史や各級それぞれの対象となる精油というのがあり、その特徴とブラインドテスト(香り当てクイズですね)が試験の範囲となります。
アロマインストラクター・アロマセラピストは資格内容がもっとプロフェッショナルになり、独学でポンと試験を受けることはできません。
アロマインストラクターはその名の通りアロマテラピー教育のスペシャリスト。
安全なアロマテラピーの実践法を教授したり精油の専門知識・解剖生理学・メンタルヘルス・アロマテラピーによる健康維持など幅広く利用できる利用法を指導することができるようになる資格です。
アロマセラピストは人の身体に直接触れて不調を改善していくアロマトリートメントやコンサルテーションができるスキルを身に付け認定される資格です。
安全な精油の扱い方から解剖生理学、皮膚科学、トリートメント技術を習得しボディやフェイスなど全身のアロマトリートメントやコンサルテーションを提供できるようになる、主にサロン業に役立つ資格です。
アロマ環境協会は協賛するブランドがダントツで多く、今のところ日本で一番大きな協会ですのでイベントや取り組み、情報量など規模が大きいです。
資格の種類もどんどん増えてきていますね!
NARD JAPANのアロマテラピー各種検定
認定協会:NARD JAPAN(ナード・アロマテラピー協会)
よりメディカルな観点から学べるアロマの資格ですが、基本となる資格のベイシックからアドバイザー、インストラクター、セラピスト、その上はトレーナーまでステップがあります。
精油が身体に作用する原理はその植物の成分によるものですが、そういった化学的な分析を踏まえた上で精油を学ぶことができるのが最大の特長です。
英国IFA認定セラピスト
認定協会:国際アロマセラピスト連盟(The Internathional Federation of Aromatherapists)
こちらは英国の最高峰ライセンスとなります。
アロマセラピー論、トリートメント技術、解剖学、生理学の質の高い教養を身に付けコースや試験終了後は大学単位基準(APEL)4-5レベルの国際的に認知された資格が与えられます。
植物の力を最大限に活用できるホリスティックな知識と国際レベルの技術の習得ができる、プロフェッショナルとして申し分のないレベルの資格です。
嗅覚反応分析士
認定協会:一般社団法人 健康包括支援協会(AHIS)
※2019年2月1日より一般社団法人サードメディスン・プロジェクトより名称変更になっております
こちらは日本発の資格でまだ歴史は新しいものの、10年の検証も重ねた上で特許も取得したものとなります。
8種類の精油から快・不快反応を分析することで心身の状態を確認でき、自分に必要な精油だけでなく食事や健康法を導き出しベストな状態に誘導しキープするというアロマ界ではとても斬新なものですね!
現場(実務)で実際に使えるものは?
さて、ここまでいくつかの資格をご紹介してみましたが、ご覧のとおりひとつの協会だけでもいくつもの資格の種類やステップがあるということが分かりますね。
そしてこれまで挙げたもの以外にもハーブやアロマ、施術に関する資格がたくさんあります。
ここで注意していただきたいのが、資格を何のために取るのか、ということです。
資格マニアのように資格を色々取得して満足する方も中にはいらっしゃるようですが、できればきちんと知識を生かしたいものですよね。
現在アロマの資格は国家資格ではなく民間によるものとなっております。
自分でサロンやスクールを立ち上げようと思ったらそれなりの勉強と資格はあった方が自信にも繋がりますが、アロマの仕事をするときに資格の取得というのは基本的には必須となっていないのです。
求人募集でも、無いよりは資格保持者の方が優先されるかと思いますが、かと言って資格の有無は問われないところが割と多いのです。
ただ、持病のある方や妊婦さんなど気を付けなければならない禁忌事項があったり、刺激性の強いアロマはひとこと注意を添えられたりこういったときにはこのようなアロマや使い方がある、といったようにバリエーション多く案内できるのは強みですしお客様にとって信頼感にも繋がるのは言うまでもありませんね!
仕事ではなく家で家族の健康のために使ったり、日頃のストレスやお疲れのケアにアロマを上手に取り入れたい方がプロフェッショナルな資格などは必要ないと思いますし(学びたい方は別として)、気合を入れてこれからアロマの知識を深く身に付けて仕事にしていきたい方にはしっかり基礎から専門知識まである程度学べる資格がいいですよね!
まずは精油やキャリアオイルの特性など基礎的なものはしっかりと理解しておくと新たに知る種類も覚えやすくなっていきます。
ではアロマを仕事にしてきた自分があると良いと思う資格、知識はどのようなものかをお話していきたいと思います!
今後アロマに関わる仕事も視野にいれていこうかなという方には入門編
これから初めてアロマの販売をやってみようかなという方や、アロマの知識や資格はないけれどアロマを扱っているサロンで働かれるアロマセラピストさんなどは、アロマについてベーシックな知識を付けると自分の中の引き出しや接客の幅も広げることができるので、まずはAEAJのアロマテラピー検定1級およびアドバイザー、JAAのアロマコーディネーター、NARDのアロマテラピーベイシックなどがあるといいと思います。
もちろん、この道でしっかりやっていきたい!と確信したらどんどんステップアップしていくのは大いにありですしね!
特に精油の特性は以前の記事にも触れたとおり、成分のケモタイプという化学組成が身体への作用のカギを握っているのでそこを学べるNARDの資格は精油をしっかり理解したい方にはおすすめです!
独立志望でサロンを開くならプロフェッショナルな資格がおすすめ
サロンだったらAEAJのセラピスト、NARDのセラピスト、そして泣く子も黙る(笑)IFAの国際アロマセラピストなどの資格があるといいですね。
資格を取得したあとは、学んだことが生かせるだけではなく、その資格を主催する協会からのサポートを受けられる特典が付いてきたりすることも。
独立するにあたって安く資材が仕入れられたりPRしてくれたり、メンタル面でもかなり心強いものとなるはずです。
自分もあるひとつの資格に100万くらいかけて解剖生理学や精油学などの座学からリフレクソロジーや全身のアロマトリートメントなどの施術をしっかり学べるスクールで学び資格を取得したのですが、やはり知識を学んで試験も受けて合格しなければならないので簡単なことではありません。
全身のトリートメントにしても、まずは手技を覚えていかなければ進みませんし、手技以外のことでもお客様をカウンセリングして恥ずかしい思いをしないように気を遣いながらお着換えしていただきベッドにご案内する・・・といった細かいところなども全く初めての時にはぎこちなく難しいことに感じられていました。
それらの資格を取得するまでに重ねたプロセスが必ず自信に繋がると思います!
スクール講師を目指すなら各協会のインストラクターがおすすめ
インストラクター資格を扱っているものはJAA、AEAJ、NARDなどがありますが、あとはやはりIFAの認定セラピストがあればトリートメントの技術も知識も持ち合わせているので強みとなりますね。
人に教えるといった立場柄、知識量を付けて生徒さんの疑問にも対応できるようにしなければなりません。
知識(座学)で教えたいのか、トリートメント技術を教えたいのかでも学ぶ内容が変わってくるのでそこは気を付けましょう!
プラスアルファで他との差別化&満足度UPを!嗅覚反応分析士
こちらは8種の精油の香りを嗅いでもらうと今のその方のメンタルや、身体の状態・陥りがちな心身の不調の傾向と改善策などが分かるため、サロンにはもちろん医療や心理カウンセリング、目標達成のためのコーチングなど様々な分野で取り入れやすい資格となるでしょう。
実は自分も持っていて、コーチングやサロンに取り入れられるとよりクライアントさんの満足に繋がるだろうと思ったからです。
それと自分の心身のバランスの管理や両親の健康維持、妹の妊活などに大いに役に立ちそうだと感じたからです!
この香りの分析をすると相手の方の性格なども何となく把握できるので、例えば嫌な思いをしてしまったとしても分析結果を思い出して「こういう考え方の傾向のある人だもんな」と納得して自分の感情があまり波立たないようにもなりました^^;
まとめ
今回は数あるアロマの資格について、いくつかの資格をピックアップしてみました。
知識というのは混乱しない限りいくらつけても良いものだと思うのですが、大切なのは資格ではなくて必要な時に取り出せる必要な知識ですよね!
そして実際に活用した経験の積み重ねでしょうか。
自分の場合はアロマを始めたきっかけが引きこもりになるくらいのメンタルの崩壊とそれに伴う厄介な皮膚病や不眠などの体調不良からだったので、そこから逃れるために自分を実験台として色々試してきたのが引き出しを増やすのにとても良い経験となったように思います。
そこからの15年間は何かあるとアロマで実験するのが日常となっております。
時には過激な使い方もしたためにのたうち回ることもあったので、自分への過激な実験はあまりお勧めはしませんが、お客様からはとても興味深く聞いていただける小ネタにはなりました!(くれぐれもマネしないで下さいね!と釘は刺して話しております)
自分の周りには、過去にIFAを取得したのに全く生かすことなく過ごしていて学んだことを忘れてしまった、もったいないよね~という方たちがいたり、すごい資格は持っていなくともアロマが大好きで知識の深い方などがいます。
自分なども、資格以前に興味を持ったことなどはのめり込むように徹底的に調べる性質を持っていて、よく「どうやって覚えたの?」と聞かれますが勉強したという記憶がありません(笑)。
まだアロマを始めたばかりの方は、まず新しい1歩を踏み出すきっかけとして優しめのアロマ検定から、そして独立して自分でやっていきたい方は今回ご紹介したプロフェッショナルな資格も念頭に入れてご検討いただければと思います。
プロフェッショナルな資格はかかる費用も安くはないため、慎重に綿密に・・・ですね!
世の中にアロマの楽しさや素晴らしさを知りそれを活用し、正しく広める方がもっと増えていくときっともっと良い社会になれるのではないかと思います。
アロマの世界は奥が深いので果てが無く、それを追う楽しさもあります。
自分ももっともっとアロマの世界のことを知りたいので、これからも可能な限り学ばせていただくと共に、それを皆様に還元してお役に立てられるよう努力していこうと思いました。