意外と知られていない?アロマディフューザーの手入れの仕方

アロマな日々

2019.05.15

 

アロマディフューザーを手に入れて、お手入れ方法をご存知でいらっしゃらない方は少なくないようですね。

15年もアロマをやっていると自分では常識と思っていたことでも、アロマを始めて間もない方には案外そうでなかったり自己流になってしまっている方も多いので、今回は簡単なアロマディフューザーのお手入れ方法についてご案内いたします。

お持ちのディフューザーたちも、ベタベタと付着した精油がきれいに取れなくて嫌になったりめんどくさくなって放置してはいませんか?

たくさんのディフューザーの中からせっかく思い入れを込めて選んだ1台ですから、正しく使用・メンテナンスをして長くお付き合いしていきたいものですよね!

それでは現役セラピストであり、かつてアロマショップの店長経験もある著者が簡単にできるアロマディフューザーのお手入れ方法を説明していきたいと思います!

 

 

なぜメンテナンスが大事なのか?

セラミックや木に垂らすだけのディフューザー以外はお手入れが必要となります。

なかにはディフューザーと同じブランドから専用クリーナーが販売されていることもありますが、だいたいは無水エタノールで対応できてしまいますよ!

水を入れて超音波で拡散させるタイプなどは、湿度が高くなる梅雨は特にカビや菌などの恐れが出てきますし、ランプタイプのものは精油を垂らしたまま放置しておくと残った精油が揮発していきベタベタしてホコリも付着しやすくなり、見た目も不衛生です。

そして、きちんとお手入れをしてあげることによってディフューザーを長く、調子よく使用し続けることが出来ますね。

また、古くなった精油がお掃除しきれずに残ったままだと変質して嫌なにおいになり、その香りも一緒に拡散されたら最悪です!

 

しかし、お客様数人から共通したことをお聞きして嬉しく思うのが、「アロマを始めてからお部屋をきれいにキープできるようになった」ということでした。

その理由を探ってみると、せっかくいい香りのアロマを焚くのに汚い部屋だともったいないから、といったことが共通して挙げられ、ひっくり返せばアロマのある生活を送ればきれいな部屋を維持することができる、ということなのかなと感じました!

これってすごいポジティブなメリットですよね♪

メンテナンスが必要な理由は、例えば超音波タイプのディフューザーであれば超音波を発生させる白いパッドの部分が精油が付着して汚れると、正常な超音波を発生させられず、香りの拡散がちゃんと出来なくなってしまうからなんです。

そして、ライトタイプであれば、ずっと加熱された精油は香りの質が変質して、あまりよろしくない香りに変化してしまいます。

また、放置した精油の汚れはこびりついて落ちにくくなってしまったりも・・・。

噴霧タイプなどは繊細なガラス管が詰まりやすくなって香りを拡散させる機能が働かなくなってしまうこともありますね。

そうなる前に、それぞれのディフューザーに合ったお手入れをしっかり行い、ディフューザーにはいつも万全なコンディションで香りを拡散させてもらいましょう^^

 

種類別アロマディフューザーのお手入れの仕方

超音波タイプの手入れ方法

ディフューザーにお水を入れ、スイッチを入れるとミストが発生し香りを拡散してくれるこちらのタイプのディフューザー。

お水を入れる空間をのぞいてみると、底の面より少し下がった丸い白い部分を見付けられると思います。

そこがこのタイプのディフューザーにとって超音波を発生させる、とても大切な場所になります。

中の水が空っぽになってそのまま放置した場合、乾燥して精油の色が付着したままかさかさした感じになってしまいますが、そのようなときはそのまま無視して使用せずにきちんとお手入れしてあげましょう!

ここで使用するのが無水エタノールです。

こちらはアロマを楽しむ全ての方には必須アイテムといえるのではないでしょうか。

ドラッグストアには1,300円~1,600円くらいで手に入ります!

自分はいつでもお手入れしやすいように、無水エタノールをスポイト瓶に移し替えております。

  1. 綿棒に無水エタノールをしみこませる
  2. その綿棒で、丸い超音波を発生させるパッドを優しくふき取る
    (繊細な部分なのでくれぐれも力はこめないように注意する)
  3. 容器内の汚れをエタノールを含ませたティッシュで拭き取る

 

このようなお手入れ方法が基本になりますので、放置してカピカピになっていなくても週に1~2回は中を空にしてお手入れしてあげましょう!

あとは見落としがちなのがです。

前回おすすめディフューザーでご紹介したディフューザーは蓋もシンプルなのでお手入れが簡単ですが、凝ったデザインの蓋などはお手入れがしにくいです。

しかし、蓋が汚れて湿度でカビが発生してしまえばそれを拡散することにもなりかねません。

特に蓋の部分のお手入れはまめに行いましょう!

ミストの出てくる穴付近などは要注意です☆

 

あとはディフューザーに使用する水なのですが、カルキなどの付着を気にして精製水を使用するのはどうなのかという意見があります。

自分もカルキは気になったのですが、精製水だと不純物が入っていないため変質しやすくなるんですね。

そういった性質を踏まえて、精製水を使用する場合にはディフューザーを頻繁に稼働させられて、なおかつお手入れもまめにできる方でしたら良いのではないかと思います。

忙しい現代人にはかえって水道水の方が塩素消毒の効果で水の変質を防ぐことが出来るため向いているのではないでしょうか。

ただ、しょっちゅう自然乾燥させてしまったあとにミストの発生する周辺を覗くと、大体白いカルキのかたまりを発見するようになってしまうんですよね・・・。

そのようなときにはクエン酸を溶かした水をティッシュやコットンに含ませてパックしてから水で拭き取るとカルキが落ちやすくなりますよ!

このやり方は鏡や水道に付着した白いカルキ汚れにも有効です♪

 

ライトタイプの手入れ方法

こちらは電球で熱を発生させ温めることによって精油を揮発させ香りを漂わせるタイプです。

優しい灯りと香りとともに癒されるアイテムですが、これまで使用した精油が固まってこびりつき、ホコリや動物の毛などが付着した姿になれば見たくもない不快な存在になってしまいますね!

※ネコちゃんのいるお部屋ではアロマを焚くことは避けましょう

ライトタイプのお手入れについて、わざわざ取り上げる必要はないのかと思っていたのですが・・・

お客様で「洗剤で洗ってもなかなか落ちない」というお悩みを抱えた方が意外に多かったからなのです。

洗剤で洗ったその理由としては「油汚れだから?」とのことでした。

なるほど・・・

お皿に付着したベタベタ汚れは数秒できれいになりますので次を参考にしてみてください!

  1. ティッシュに無水エタノールをしみこませる
  2. 1のティッシュでお皿部分を拭き取る

以上です。

お皿に直接エタノールをかけて拭き取っても構いません!

 

知ってるよ!という方もいらっしゃるかもしれませんが、これまでベタベタ汚れと苦戦されていたお客様は、目からウロコと言わんばかりに喜んでくださいますね。

 

噴霧タイプの手入れ方法

 

原液をフラスコのような容器に入れ、繊細な細い管から精油を空気の力で細かい霧状にして拡散させるディフューザーですが、精密機器ですのでこのタイプが一番お手入れが大切とも言えるでしょう。

店舗で働いていた時には一番不具合で持ち込まれることが多いタイプのディフューザーでしたね・・・。

一番気を遣うのは細い管に精油を詰まらせないこととなります。

ですから使用する精油も詰まりやすい「リモネン」や「ミルセン」という成分を含むオレンジやヒノキ類の精油を使用する際は濃度に気を付けたり使用を控えたりします。

過去にかなりの長期間このタイプのディフューザーを放置して、詰まりを解消しきれずに諦めたことがありました。

お安いものではございませんので、あの時はもったいないことをしてしまったと、とても後悔したものでした・・・。

 

お手入れ方法ですが、またしても無水エタノールの登場です!

  1. ディフューザーの中に残った精油をティッシュなどで受けて空にする
  2. 無水エタノールを適量分ディフューザーの中へ入れる
    (このとき空気を出す細いガラス管の噴出し口を越えないようにする
    )
  3. 本体を落とさないように注意しながら軽く回しながら振って精油を入れるガラスボディ本体の内側の汚れを落とし、ティッシュなどを受けにして中のエタノールを出す。
    ※この作業をガラス管の中がきれいになるまで数回行う
  4. 再び無水エタノールを適量ディフューザーの中へ入れたら、ディフューザーのスイッチを入れる
    ※ディフューザーの噴霧の勢いが強弱調整できるタイプなら、しばらく強めで行うと良い
  5. 2、3分ディフューザーを運転させてエタノールでガラス管の中をお掃除してきれいになれば、あとは中に残ったエタノールを出してお手入れ終了です!

しばらく使用しないときの保管方法

しばらく使用しないときは、上記のようなお手入れを済ませて保管しましょう。

少しの期間家を空ける程度であれば箱に入れるまでは必要ないと思いますが、ぶつけて割れたりホコリがかぶって故障の原因にならないように購入した際の箱で保管しましょう。

もし専用の箱がなくても外界からの衝撃やホコリ、汚れから守ることのできるところへしまっておきましょう。

 

まとめ

結論から言いますと、精油はエタノールに溶けやすいので無水エタノールがあればアロマ系の汚れは簡単に落ちる!ということです。

ディフューザーを購入されるにあたって、手入れが面倒とか続けられない、といったネガティブなイメージから使用するチャンスを逃している方を見かけるともったいないなと思います。

今ディフューザーを使用していない方が上記の流れをぱっと見れば「ほら、手入れがいるんじゃんめんどくさそー」と思われるかもしれませんが、やってみればものの数秒で終わってしまいますよ!

慣れてしまえば何てことなしに終わってしまいます♪

しかも結構お手入れしてる時間って楽しかったり・・・。

私はオートバイ乗りですが、磨いている時間も乗っている時間と同じくらい大好きですね^^

お手入れで躊躇するより、ディフューザーがある毎日の香りがあることの爽やかさ、楽しさを味わえる方がデメリットよりもよほど大きなメリットだと思いませんか?

記事を書いている今も、隣でお気に入りのディフューザーが集中力散漫になりがちな私をやる気モードにしてくれています。

ひと段落したらエタノールで中をちょっと拭いて、夜のリラックスアロマに香りをチェンジする予定です。

何の香りにしましょうか・・・♪

 

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