15年勤務経験ありの私が語るアロマ資格のメリット・デメリットまとめ

アロマな日々

2019.06.04

前回はアロマの資格の種類についてご紹介致しましたが、今回はアロマ資格の「メリット・デメリット」ということでご案内していきたいと思います。

タイトルを見て、「えっ、メリットなら分かるけどデメリットなんてあるの!?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

皆さまもアロマに限らず「資格」という言葉に魅力を感じてとりあえず取ってみたものはありませんか?

そしてそれはちゃんと役に立っていますか・・・?

アロマでも、取っておいて良かった!というときと、これはあんまり・・・という風に感じてしまうものもあります。

それでは15年間アロマの業界に身を置き酸いも甘いも嗅ぎ分けてきた私なりの、資格を持つことのメリット・デメリットをご紹介していきたいと思います!

アロマ資格のメリットとは?

まず、資格を取るうえでのメリットというと・・・

知識が増えることでモチベーションが上がる

大人になって自ら学ぶという機会はなかなか多くは無いですよね!

強制的に勉強を強いられるのとは違い、自分でやろうと決めてそこにかかる費用も自分で払って・・・となると気合も入りますし、勉強するための時間も確保しなければならない。

変わらない日常に変化ができてメリハリも付くことで、仕事や家事もやる気がでることがあります。

しかも人は新しい知識を身に付けていくことが日々の幸福感や満足度に繋がると言われているので、アロマに限らず学びを重ねていきひとつの目標となる資格取得は日常を充実させ豊かなものにしてくれるでしょう。

特にアロマは学びと同時に試してみること自体香りに癒されてしまうので、ストレス解消にもなりますし、また家族の健康やメンタルケアにも役立てることができますね。

信頼を得ることができる

これはアロマを仕事にした場合特にですが、お客様にとって大きな安心や信頼を与えることができます。

アロマの販売員やセラピストは募集の際、特に資格を求められないケースも多いので場合によっては同じ店頭に資格も色々保持していて知識も豊富なスタッフと、精油とキャリアオイルの違いも分からないような採用されたてのスタッフが混ざっていることもよくあります。

知識無く採用されたスタッフは、働きながら途中で研修を受けつつ知識を付けていくようになるのですが、 もしその事情を知ったら、何かアロマの使い方で聞きたい事があった場合どちらのスタッフに声をかけたいでしょうか?

逆にお客様の方から「資格は持っているの?」と聞かれることもあります。

もちろん、資格だけがすべてではなく、アロマが本当に好きで熱心に勉強したり自分で色々と試してきた経験値の高いかたもいらっしゃるのでそこは何ともいいがたいですが。。

ある程度の知識とそれを証明する資格は自信と相手の安心を与えるものになることは間違いないでしょう。

自分などは、昔から何かにハマるとそれらについて何通りもの説を調べたり、検証したりするのが好きなのでつい没頭してしまうのですが、精油について紹介するにしても時代背景や伝説、ギリシャ神話のことなども交えて話してしまいます。
お客様がおっしゃるには自分がとても楽しそうに小ネタも交えつつ説明してくれるからつい惹きこまれる、とのことでした!

資格を取得した協会からの情報やサポートを得られる

前回の記事にも少しご案内したように、インストラクターやセラピストなどのプロフェッショナルな資格を取得した場合には、独立や起業のサポートを受けられることがあります。

例えば精油やキャリアオイルなどを会員価格で購入することができたり取得した資格の協会ホームページなどで紹介してもらえるなど全くひとりでやるよりも心強いですし、その資格を持ったもの同士の横の繋がりも持てたりしますので独立される方にはぜひ利用していただきたい特典だと思いますね!

また、独立までしなくとも資格を取った協会に会員登録をしていると定期的に会報が届いたりするのですが、結構情報が充実していて楽しみだったりします♪

インストラクターやセラピストなどの資格はなくとも、各地で行われているワークショップやイベントなどに参加することもできますし、施設や被災地でハンドトリートメントを行うボランティアスタッフになり自分の手で人のお役に立つチャンスも得られます。

自分の知人でもそのようにして情報を得て、メインの仕事以外に活動してイキイキと過ごしている方たちが結構おります。

そこからまた横の繋がりもできたりして世界を広げているようです。

アロマ資格のデメリットとは?

資格を活用しきれていない

一番多いのがこちらではないでしょうか。

私の周りでも、せっかく頑張って取得した資格なのに仕事にはもちろん今はまったくアロマにも関わっていない、という方が結構おります。

勉強したことは必ず活用しなければならないわけでもないですし、無駄な努力や経験というのはないものだと思っていますが・・・

でも、昔資格取ったよ!今は何にも活用していないけど・・・と話すかたはいつかまたチャンスがあれば何かに生かしたいような口ぶりですし、覚えたことも忘れちゃった!という言い方にはもったいないなという感情も垣間見ることができます。

ピアノなどと同じで、またやってみれば思い出してきたりもするので過去にアロマの資格を取得してそのまま放置してしまったかたにはぜひテキストなどを引っ張り出してきてパラパラめくってみていただきたいと思います。

そこでまたアロマ熱が少しでも復活したならば、会費を払わずに会員から外れて資格を保持できなくなっていても、ゼロから出発しなくてもいい(ある期間内なら試験が免除される)ものや年会費を払えば復活できるものも中にはあったりしますのでそこは各協会に問い合わせてみるといいですよ!

会費がかさむ

アロマの資格は協会ごとにさまざまです。

自分もそうなのですが、この分野が必要だとか興味があるとなって複数の資格を取得すると・・・

そうなんです。

維持費用がかさむんです。

スクールなど不要でぶっつけ本番で受けられる資格試験以外は、その試験を受けるまでのカリキュラムで学ぶ費用(約10万~100万円)受験費用(約5,000~15,000円)登録料(約10,000~30,000円強)年会費(約10,000~12,000円前後)などが掛かってくるので決してお安くはないですよね・・・。

自分もいくつかの協会の資格を保持するために、ちょうど更新の3月などは年会費のために万単位でお金が消えていきます。

アロマの販売員やセラピストとして働いているときは給料が手取りで14、5万くらいなのでとてもつらかったですし、そこにマンションの更新が重なった時には・・・

いくつか資格のために勉強してみると、結構かぶる内容もあったりするので必要最低限で資格は取得すると良いですね^^;

資格をどんなに持っていても職場での待遇は変わらない

施術なら、5年間くらい実務経験ありの人であれば未経験の人よりも始めのお給料は良いかもしれません。

販売員も実績や経験により考慮してくれる会社もあります。

しかし、どんなに資格取得にお金をかけていてもお給料に反映されることはまずほとんどありませんでした。

私は以前働いていたブランドの中で売り上げを1番とった実績があっても、時給に+50円加算されただけでした。

それでもありがたいと思うほどだったので、待遇面ではつくづく厳しい業界だというのは痛いほど感じております。

待遇面では厳しいものの、お客様との良い時間やお悩みの改善に大いにお役に立てることなど、やりがい面ではこの上なく感じることができるのですが・・・

学びを深めたことによるリターンは、必ずお客様へ満足となって返ってきますし接客の引き出しも増え自分を豊かにすることができます。

ですが、それによりお店の売り上げが上がっても、待遇面は変わらない、というところでした!

まとめ

資格を持っているって、なんだかんだいってもちょっとカッコイイようなイメージがありますよね!

そこに水を差すような、少し辛辣なことも書いてしまいましたがいかがでしたでしょうか。

日本では「アロマの資格持ってる」というかたは多いのですが、日本国外では「アロマセラピストの資格を持っている」というと一目置かれるくらいその位置づけは大変高いもので、医師と同じくらいだと言われています。

現在日本では、ハーブは医療行為として認められず、おしゃれさんの暮らし方、みたいなふわっとしたイメージを持たれている方も多く、やはりまだ日本での位置づけが中途半端で難しいのでしょうね。

そして資格もまた簡単に取れるものから難易度の高いものまでピンからキリまでありますが、こちらもすべて民間の資格となっているのでまだまだ日本でのアロマというのは厳しい業態なのだと感じざるを得ません。

しかしながら、「資格」というのを生かすも殺すも自分次第だということも身に染みて感じております。

自分もそうでしたが、いくら資格を取ったり勉強しても上には上がいるし・・・と自信が持てず、ずっと踏み出せないでいました。

そうしていても、いつまでたっても自信はつかないんですよね。

同じスクール出身の仲間がまだ右も左も分からないうちに勢いでサロンをオープンさせ、充実した人生を送っている人もたくさんおります。

はじめはあの人はできる人だから、と思い込んでいたのですが、なんでも動いてしまったもの勝ちなのかもしれません。

とはいえ、ある程度の計画性は必要ですが^^;

皆さまも資格というものを上手に活用して、自分の人生をもっと有意義に、そして充実したものに変えるきっかけとなれますように!

 

 

 

 

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